行方不明になったNECのドローンについて深読みしてみる
先日、NECのドローンが行方不明になったというニュースがありました。
試験していたドローンが制御不能になってどっかに行ったらしい。
場所が知っているところだったので、あぁあそこかと思いました。
記事を読むと、セスナを飛ばして捜索したとあり、かなり本気で探したようです。
そもそも、ドローンが行方不明になったぐらいで、セスナを飛ばしたり、ニュースになるのも、ひっかかるものがあります。
知っている人も多いのですが、今回らやかしたところは、防衛関係の仕事も行っており、何をやっているかは知らないのですが、それらしき服装や車を見かけます。
こっから先は完全に個人の妄想です。
行方不明になったドローンが防衛関係の実験機だとすると、セスナを飛ばしてまで探したり、ニュースになるのも納得できます。
空の薬莢一つ足りないだけで、大騒ぎするところです。ドローンが無くなったら、どれだけ大変なんだか。
そして、モノがモノだけに詳しい情報は公開できない。けど、情報は欲しいのでメディアを通じて目撃情報を集めようとしたと。
薬莢は情報という観点では、あまり意味はありませんが、これがドローンだと意味が違ってきます。
防衛関係は軍事機密に直結し、今回のドローンもどういう周波数や通信規約で動いているか分かれば、妨害したり、乗っ取ったりすることも技術的には不可能とは言えません。
そういったことをされないように、ECMという対電子防御(正式な日本語はちょっと違います)というものがあります。
例えばドローンを制御不能にするドローンジャマーというものがあります。そのドローンジャマーに対抗するECM機能を持ったドローンを作ろうと考えるわけです。
戦闘機のステルス化もその一種です。
で、そのドローンジャマーに対抗する手段を持ったドローンをテストしていて、妨害電波なりを当てたら、対抗機能に問題があり、制御不能になってどっかへ行ってしまったのかもしれません。
テスト機なので、失敗するのは仕方ありませんし、ここではそれは問題ではありません。
日本の軍用品のセキュリティがどの程度のものかは知らないのですが、本気で防御しているものは物理的にメモリへアクセスできないようになっていたりします。
破壊しないと開けられず、開けると中身が見れない構造になっているそうです。
そのような構造にすることで、敵国に入手されても解読されないようにするわけです。
しかしながら、今回行方不明になったドローンは、テスト機だと思います。そして、テスト機の場合、そこまで厳重な防御手段はとられていないでしょう。
調整するのに、いちいち別の基板を作ってられないからです。
つまり、見る人が見たら情報を盗み放題なわけです。たかがドローン一機で盗み放題は大袈裟ですが、気にする人はそれぐらい気にします。
ドローンが見つからない場合、今作っているものは、誰かに乗っ取られる可能性があるので、新規に一から設計し直そうと言い出す人が出てくるかもしれません。
そうなると、色んなものがやり直しになってしまいます。
そりゃ、必死で探します。
あのニュースの裏には、そんな事情があったのかもしれないですし、全くそんな事情はないかもしれません。